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2012年 第102回 北軽井沢句会 戻る




月       






第102回北軽句会 平成24年6月13日(2012年)


兼題二句( 梅雨 蝸牛 郭公 青葉) 雑詠三句
午後六時半 山田家







北軽井沢の風景

標高1.100Mの初夏の息吹が聞こえそう・・・・!























行きずりの人の香りや更衣     
雑草の色鮮やかに梅雨入かな


岡村妃呂子









梅雨ぐもり蕎麦屋の隅の陶狸 
かたつむり朱の欄干の苔の橋
健やかな長湯となりし青葉光

小林 好子








再診の日帰りの旅薄暑かな  
毛の国の光眩しむ麦の秋
角出して鎧重さう蝸牛
佐々木終吉













法要の席に並びしさくらんぼ
時の日の同時に響く電波時計
梅雨晴れや熊鈴の音通学路
佐藤 かずえ














     
虚子句碑の溶岩の手触り若葉風(小諸) 
いち早く滝へと走る親子連れ



佐藤  さゆり





 
     
     
郭公を鳩の時計といふ子かな   
蝸牛かすかに動く野屋の中

窓越しに青葉が映ゆる珈琲店










  山崎ちづ子 







夏草や名を知らねども光る棘 
畑荒らす獣追ひかけ梅雨に入る
  土屋   佳
 
 
     
  
          











仮の世も長くなりけり牡丹散る  
行き先も決めずに被る夏帽子

芽ぶきたる山が重たくなりにけり
滝沢 咲秀












釈迦堂へはけ道下る遠郭公
自転車の補助輪取れて五月尽
近道の歩き辛さや山の藤









中津川あゆ

















倒木を青葉の底に寝かし置く
尺蠖のぶれて斜日を跨ぎけり
火の山に透き身の棲めぬかたつむり







山田   礁
    



郭公や鋤けば浅間の石ばかり 
火の山に丈を許さぬ山若葉
穴稲荷ローソク灯して黴匂ふ

山田 鯉公









    
郭公の啼きに来てゐる小半日   
梅雨晴や猫が並べる獲物かな
嬬恋の水の明かりや夕蛙
柴山つぐ子























★次回 七月十一日(水)午後六時半 柴山家
 兼題 二句( 日盛 トマト 夕立 汗) 当期雑詠 三句 

◎皆の都合で夜の句会となりました。「郭公を鳩の時計といふ子かな」が満点を取りました。一番の新人、山崎ちづ子さんの句でした。
五月から郭公が、六月に入って時鳥がしきりの高原です。静かな夜更けにあたたかな拍手となりました。つぐ子
                         (12.6.20)

     

               



6月の八王子の風景(湯殿川沿い)











































 

2012/6/21 句会々員・佐々木終吉制作




TUGUKOAN KITAKARUIZAWAKUKAI      主宰・柴山つぐ子 戻る