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第132回 北軽井沢句会  平成27年 (2015年) 

 

平成27年3月11日(水)


場 所  秋間梅林・吟行

群馬・安中市







 
梅東風の洗礼と云ふ身のしまり


のどかさやひと日を草に寝ころびて


ふくいくと一山香る梅日和



     




  
  柴山つぐ子 






 
 
坐して待つ盲導犬や梅匂ふ


梅日和地酒試飲の紙コップ   


春寒や鏡張なる試着室






  中川冬紫子 






だんだんと良くなる春の島景色

                 
車輪梅怒涛のしぶき岩伝ひ


蕾あり満開もあり梅の里




          

 
  小林 好子 






ヨガのごと影を落して梅古木

              
老梅の上枝に凜と紅を引き


一山の秋間梅林薄紅に             

  山田 礁 




  









古木なほ若木に混じり梅林        


暖かや棚から降ろす重ね鉢


名木の桜と聞けば千里より






  山田 鯉公

 
 
   
        
山荘の疎林の中を涅槃西風

               
お水取曾遊の地の懐かしむ
               








  岡村妃呂子 





いぬふぐり空見あぐれば同じ色
                

一枝となりてなほかつ梅古木        

 






  小林 尊子 





日溜りやデッサンのごと梅の影  

                 
野の里の句座の笑顔や風光る             








  佐々木終吉 
盛り上がる草に青草なほ伸びる



梅の里近づくほどに匂ひけり

              
             








  佐藤かずえ 
 
紅梅や神馬往き交ふこんぴら宮

            
暖かや遍路の国の夫婦旅             








  佐藤さゆり 
ちぎれ雲上枝の梅の七分咲き



春の山歩幅に揺るる腰の鈴









  下谷 詔子
梅見茶屋ところ狭しと土産売る

              
啓蟄やどかどかと入る道の駅
           
  







  武井 康弘






梅古木伐り株の香の漂へり

日溜りに土手一面の犬ふぐり

            


    
  鳴釜 和子 








         
 
 
日だまりの土手になず菜の群生す

                
白梅の枝の遮り句碑を詠む







山崎ちづ子






梅林の初吟行の至福かな
               

風動き香り漂ふ梅林







  橫沢 宇内 








 



★ 北軽井沢句会3月11日(水)

安中市にある秋間梅林への吟行でした

折りしも今日は四年前の大地震梅見茶屋にて披講中一同揃って黙祷しました。


次回は
★日時4月8日(水)浅間高原別荘管理(株)事務所
 時間 18時30分


★兼題二句 鳥の巣 春風    当期雑詠三句


                            (15・3・13)礁


 

 秋間梅林・吟行を終えて・・・
 久しぶりの吟行でした。八王子→大宮(新幹線)→安中榛名駅 へ2時間。駅で拾って頂き秋間梅林へ。咲き誇る梅の香たちの 歓迎を受けて、北軽句会の皆さんとの懐かしい再会。天候に恵まれ吟行スタート。それぞれの想いを、句帳を手に犬ふぐり、仏の座、なずな、山茱萸の黄色の可憐な花が咲き、遠くには妙義山の嶺々、一山が薄紅色に染まり、石碑の綴りに上枝が陰を落とし、剪定された後の一枝の健気に花を付け少し強い梅東風が頬をかすめ「ふくいくと一山香る梅日和」のごときの至福の時の流れでの10句を詠む。吟行に忙しく写真撮影もすっかりおざなりに・・。後悔の日々・・。

       
         




句会は小さな茶屋。店内に毛氈に飾られたひな壇。名物の「おっきりこみ」を頂き句会スタート。久しぶりに句座。笑顔いっぱいのほっこりした素晴らしい時の流れ。点盛りの発表。柴山さんが上京の折「東急ハンズ」へわざわざ忙しい中の買われた賞品の気配りの数々。宇内さんからのチョコ焼き菓子の差し入れなどの心配り。
句会準備の用紙、会計を担当された山崎さんの活躍を受けながらの素晴らしい句会を終え一路北軽井沢へ。吟行初参加は宇内さん、和子さん、尊子さんの3名様。それぞれ10句を詠まれました。




鳴釜さんを送迎しお邪魔しました。真っ赤に燃えた薪ストーブの贅沢な暖かな歓迎を受け、山田さん宅にお邪魔して、最後に柴山さん宅へ。着いてすぐにスパゲッティの準備され・・・
がああ・・すでに新幹線の時間が迫り、調理中のスパゲッティを辞退して、柴山さんからお酒、お菓子、おつまみ、そして「素晴らしい吟行の思い出」をデイバックに詰め込み、挨拶もそこそこに軽井沢駅へ。発車は20:59分。奇しくもこの時刻、銀漢の伊藤伊那男主宰ご一行が8月こもろ・日盛俳句祭を終えてわざわざ、柴山さん宅に寄られて「バーベーキュー・句会」に出席の帰途につく新幹線の時間。いつも銀漢ご一行様をお送りしていたのですが、今回は車中の人に。


第3回柴山山荘句会【平成26年8月3日(日)16時~20時】


 
 頂いたお酒とおつまみ(蕗味噌等)を車中でいただく。忙し追われた時間、やっとゆっくりの時の流れ。おそーーい夕食。次第に心地良い世界へ誘う。次第に吟行への感謝の気持ちがふと涙腺が弛むしあわせなひとひの終わりでした。

 
   
宇内さん、康弘さん、送迎お疲れさまでした。有り難うございました。感謝です。
北軽井沢句会の皆様の暖かさに乾杯です。                終吉





                   




 

八王子・湯殿川の風景

八王子・3月の風景
(湯殿川沿いの花)




姫踊り子草


馬酔木


犬ふぐり


菜の花


黄梅



白梅


紅梅


早咲きの桜



仏の座





2015/3/15   更新



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