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第213回 北軽井沢句会  (2022/10/12)


 第二百十三回銀漢北軽井沢句会会報


   令和四年十月十二日(水)管理事務所  吾妻渓谷吟行

       




2022/10/12  photo by  Udai



2022/10/8    photo by  Udai

 
ビュースポット/キャベツ野/嬬恋村のポスターに登場!

                       
 こんな処に牧水歌碑や秋の草
              
 ひとひをば谷音響く八ツ場ダム

 紅葉狩てふ粋な日和となりにけり

 あがつま湖けふたたえたる秋の水








柴山つぐ子

 
   

 
 朴落葉山気纏ひて着地かな
               
 単線の芒靡かせ通過せり

 がまずみやダム渡り来て鐘の音

 踏みてもみ降り重なりて朴落葉 





 
佐藤 栄子
 吊り橋を一歩一歩と薄紅葉
               
 鳥の声こぼれて風の爽かなり

 岩場から傾ぎて咲けり草空木

 悲話を聞く慰霊碑に居て谷紅葉





山﨑ちづ子
 渓谷の一撃にされ胡桃かな
               
 前に落ちうしろにも落つ木の葉かな

 谷深し藤の実たれて動かずに







佐藤かずえ 
 
 吊り橋を揺らして楽し秋日和
              
 今はもう使はぬ線路蔦紅葉

 うろこ雲の覆ひ被さる八ツ場ダム

 猿橋をひも解く看板ばつたをり



北川 京子
 
 
 秋風や湖底に眠る旧駅舎
               
 秋の雲鹿飛ぶ橋の赤々と

 さざ波のダム湖真上を秋の雲







黒岩伊知朗
 殉職の慟哭聞こゆ秋の風
                
 秋暁や寝仏浅間山のシルエット

 足湯してダム湖に映ゆる紅葉かな





黒岩 清子 
 

 錦秋や錆し錠前蔵の町
                 
 北の果て限界集落水澄めり

 





佐々木終吉 
 

 峡の田に昔乍らの稲架並ぶ
                
 秋空や苦難乗り越え八ツ場ダム





 
白石 欽二
 糸瓜棚隣と競ふ上州路
                 
 赤かぼちゃ夕餉のおかず取りおうて  
 




武井 康弘 
 秋深き八ツ場ダム湖は過去を秘め
            
 紅葉山運命を秘めてダム眠る

 ゆく秋やダム湖に眠る村二つ

 ゆく秋のダム湖は青し山深し



中島みつる
 



 

 夕暮や稲架掛け急ぐ父娘
                
 曼珠沙華大数珠廻し阿弥陀堂

 統合の通ひし校庭枯野かな






山﨑 伸次  
 
 境内を埋めて銀杏の大絨毯
               
 音すれど紅葉で塞ぐ吾妻峡

 吾妻峡白き岩肌秋の風





横沢 宇内
 






★今月は近場の八ツ場ダムと吾妻渓谷への吟行でした。渓谷の景観、八ツ場ダムの壮大さに、午後の句会は大盛り上がりとなりました。やはり吟行は俳句の力となると一同満足な一日でありました。(佐藤栄子)


★十一月の句会  十一月九日(水) 管理事務所 午後一時から
                 兼題 おでん(鍋一般) 冬銀河 返り花
                 当季雑詠 三句   席題 一句 


★あらかると
 其れ其れの吟行の感想 

 
つぐこ  吟行は句作に欠かせない・吟行をもっと増やして行きたい・今日はよかった.。


 うだい  近場なので車で通り抜ける所だったが、吟行をして渓谷の美しさに感動した。

 たけい  歩くことと時間に追われてしまった。

 えいこ  吟行日和で吾妻渓谷を再認識した・又時季を変え吟行に行きたい。

 きょうこ 八ツ場ダムの壮大さに驚いた・東京タワーより高いとは!次の吟行は何処?。

 かずえ  渓谷の深さ・美しさに心が躍った・次の吟行に期待する。

 いちろう 地元なので今までの経緯や歴史は熟知したうえでの吟行であった・次に期待。

 ちづこ  有りの儘に自然が言葉を紡ぎ出してくれる・今日の吟行に感謝
  

★したしきなか

 例えば
  し 趣味  た 食べ物  し 仕事  き 天気  な 仲間  か 家族


★いよいよ冬本番となりました。寒さに負けないでご健吟下さい。
                            (2022.10.14 つ)








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