ホームページ バックナンバー |
第二百三十七回銀漢北軽井沢句会会報 令和六年十二月十一日(水)管理事務所 |
豊かなる黒髪包む冬帽子 出世魚てふ名前頂くそれは鰤 シクラメンまこと賑やか夫偲ぶ |
柴山つぐ子 |
雪蛍逃げるでもなく遠ざかる 煮返して煮崩れてをり鰤大根 青空に初雪の山そびえ立つ |
山﨑ちづ子 |
雪やんで庭は静かに違ふ顔 冬晴のわだつみの声聴きにけり 潮騒や由井の渚に冬帽子 |
小林 好子 |
診察の合間の読書冬日向 活気つく鰤の豊漁氷見の空 往診を急かす老医の毛糸帽 |
佐藤 栄子 |
片言の紅いほつぺの冬帽子
寄道の今川焼のぬくみかな
|
佐藤かずえ |
老ふたりことば短かし冬帽子 北海の友の便りや干鱈裂く |
岡田 久男 |
鰤の背に海の青さを乗せて来し 日本海冷たくばなほ鰤旨し 大根の味なき味のうまきこと |
北川 京子 |
さよならと目も合わさずや冬帽子 月冴ゆる大事な手紙書きにけり |
黒岩あやめ |
みかん手に我に這ひ寄る一才児 冬時雨湯畑巡る車椅子 冬帽子置き忘れたる観音堂 |
黒岩伊知朗 |
|
|
六地蔵赤い手編みの冬帽子 鉄鎖握る垂直岩場冬桜 寒鰤の眼ギロリと目が合ふた |
黒岩 清子 |
鴨の陣水脈従へつ堰の音 ストーブや南部鉄瓶湯気躍る 観覧車影ゆるやかに冬日向 |
佐々木終吉 |
新聞の俳句欄見る冬日向 薪ストーブやすらぎ求め炎見ゆ 手編みする成長早し冬帽子 |
佐藤さゆり |
破れても尚捨てられぬ冬帽子 遊歩道唯一本の冬桜 |
佐藤 純一 |
用水路流れを止める落葉かな 冬場から地域で守る用水路 |
白石 欽二 |
襟巻の狐くるりと顔を出す 風呂吹きの薄い味付け母の味 |
武井 康弘 |
短日や大売出しの列長し 冬夕焼キャベツ終へたる開拓地 齢して正月飾りのなき山家 |
中島みつる |
谷川の冠雪望む関越道 山茶花の夕陽を浴びて散りにけり 温もりを集め冬陽に夜具を干す |
横沢 宇内 |
★早いもので今年の納めの句会となりました。今年もお世話になりありがとうございました。 来る年が素晴らしい年となりますよう、体に気を付けて作句を頑張りましょう。来年は吟行にもたくさん出かけたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。皆さん良いお年をお迎えください。 (山﨑ちづ子) ★一月の句会から会場がかわります。鎌原の交流センター(資料館の隣)で行います。 一月八日(水) 交流センター 午後一時より 十二時三十分より会場準備を行います。 一月の当番は山﨑ちづ子さん柴山つぐ子さんです。(名簿順) 手伝える方はお願いします。お茶は各自用意してください。寒いので防寒の用意 もお願いします。 兼題 新年一般三句 席題二句 兼題・席題合わせて五句です。投句される方は五句出しでお願いします。 令和七年分北軽井沢句会会費 一万円を会計の北川さんに納めてください。 句会報郵送用の封筒(百十円切手貼付)を提出してください。 |