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第二百四十二回北軽井沢句会会報 令和七年五月十四日(水)管理事務所 |
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柴山つぐ子 ![]() |
山裾の土に馴染みし葱坊主 花通草肩幅ほどの畔の道 山頂の若葉の風に加はれり |
山﨑ちづ子 ![]() |
夏の水汲むや深井に谺して 筍の終の煮物を供へけり 葉桜や晩酌の膝くづすなり |
小林 好子![]() |
鳥鳴くや水晶晶と水芭蕉 |
佐藤 栄子 ![]() |
きらきらと若葉の奥の若葉かなえ 近寄ればここよここよと鳴く蛙 緩やかな波に戻され水馬
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佐藤かずえ![]() |
あたり前に空と若葉のあることよ
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北川 京子 ![]() |
豌豆の蔓の仲裁ままならず よりみちの子等と戯れ日永かな |
岡田 久男![]() |
竹の子や皮に染み込む地の香り 深呼吸新しき朝若葉風 ほろ苦や吾妻恋し麦の酒 |
黒岩あやめ![]() |
雪形の四阿山に落つ夕陽黒 夏立ちぬ小雨まじりの山上湖 |
黒岩伊知朗![]() |
奥山の水面に踊る谷若葉 |
黒岩 清子 ![]() |
豌豆や陽を受け莢の弾けをり 若楓赤き翼果や暮かかる |
佐々木終吉 ![]() |
ぎこちなく鎌扱ふは蕗畑 鯉のぼり待ち泳ぐかな |
佐藤さゆり![]() |
新緑や媼も交じり道普請 榛名路の始まりにけり代田掻き |
白石 欽二 ![]() |
雨の日の藤垂れ下がる立夏かな 暗闇に神輿を担ぐ祭かな |
武井 康弘 ![]() |
若葉萌ゆ碓氷の鉄路錆しまま 新緑や蒼穹に浮くめがね橋 夏立つや碓氷の古道幾曲り |
中島みつる![]() |
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でこぽんを夫と分けあふ日永かな 待つてたや小栗の出番春大河 |
宮崎 佳子![]() |
庭園を埋めて古刹の牡丹かな 余花の雨傘に灯るや街明り 窓開けて息吸い込めば初音かな |
横沢 宇内![]() |
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