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第二百四十四回銀漢北軽井沢句会会報 令和七年七月九日(水)鎌原交流センター 兼題 海開 浴衣 心太 |
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柴山つぐ子 ![]() |
高らかに祝詞は沖へ海開き 執拗に藪蚊の寄りて庭仕事 暮れぎはの風に安らぐ釣鐘草 |
山﨑ちづ子![]() |
磯茶屋の落暉の映ゆる心太 月山の樹々のまぶしきサクランボ 海開き今日の富士山日射し受く |
小林 好子![]() |
蒼海に幣のはためく海開き 呼び鈴に居留守の気配西日さす 夕さりの花柄選ぶ宿浴衣 |
佐藤 栄子 ![]() |
広重の版画のごとく畑驟雨 立葵これもひとつの道標 十薬の匂ひ親しく刈るほどに |
佐藤かずえ![]() |
同じこと言ふ姉許し心太 尺蠖の最後は合わず空さぐる 護符入りの入谷朝顔届きけり |
岡田 久男![]() |
見渡せば玉菜いつせい本気だす 湯あがりの浴衣の衿の開けをり |
黒岩あやめ![]() |
湯畑や浴衣姿の異国人 蛍舞ふ村の社の草むらに ハンモック木立の中の子守歌 |
黒岩伊知朗![]() |
高原の初採りキャベツ朝日浴ぶ |
黒岩 清子 ![]() |
湯上りの軽き下駄の音初浴衣 ジャカランダ花見るだけの夏の旅 海開き走りくる子等白き波 |
佐々木終吉 ![]() |
オー冷た夜明間近のキャベツ切 孫走る足元莢か浴衣着て |
佐藤 純一![]() |
蝉時雨天明語る媼ゐて 水芭蕉遥かなる日の尾瀬の道 |
白石 欽二 ![]() |
心太からし入れ過ぎ涙の子 海開き三代による海遊び |
武井 康弘 ![]() |
ほととぎす黄昏迫る山上湖 キャベツ満載のトラック今日も嬬恋路 黄金の関東平野麦の秋
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中島みつる![]() |
浴衣着て出かけた祭若き日よ 木の間より差し込む光夏の朝 |
早川 雅子![]() |
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心太どこの産地か巡る旅 似合うねと浴衣をまとひ浮き浮きと |
宮崎 佳子![]() |
縁日の袖がふれ合ふ浴衣かな 旅先の山家にひびく時鳥 くちばしを顔より広げ燕の子 |
横沢 宇内![]() |
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