ホームページ バックナンバー |
第二百四十五回銀漢北軽井沢句会会報 令和七年九月十日(水)鎌原交流センター 兼題 秋の虹 桃 蚯蚓鳴く 席題 |
|
柴山つぐ子 ![]() |
新しき地蔵の頭巾蚯蚓鳴く こぼしつつ汲む湧き水や虫の声 落人を偲ぶ深山の彼岸花 |
山﨑ちづ子![]() |
鎌倉の沖は静かや月の航 振り返る花野に潮の匂ひけり 風立ちて箒目乱る萩の寺 |
小林 好子![]() |
憂きことも一時忘れ秋の虹 蚯蚓鳴く観音堂の地獄絵図 仏飯と心経唱へ良夜かな |
佐藤 栄子 ![]() |
聞こゆるかそんな気がする蚯蚓鳴く 鳴き声に色のありけり夜の虫 子育ての頃は彼方に秋の虹 |
佐藤かずえ![]() |
己が美を誇るがごとく秋の蝶 校庭の土俵ひび割れ残暑かな ぬる湯なりじつと浸かれば蚯蚓鳴く |
北川 京子![]() |
倉渕の二村に煙る秋の虹 ひぐらしや遥か遠くと鳴き合へり かなかなを哀しと思ふ齢かな |
岡田 久男![]() |
置き配の桃の吐息が溢れをり 妖怪の通り道かな蚯蚓鳴く さらさらと文字よ飛べ飛べ星祭 |
黒岩あやめ![]() |
トンネルをぬけてダム湖に秋の虹 赤とんぼバラキの空を一人じめ 蝉しぐれ早出の道を急ぎけり |
黒岩伊知朗 ![]() |
こじよはんに夫は皮ごと桃食へり |
黒岩 清子 ![]() |
蚯蚓鳴く卑弥呼の眠るこの辺り 酔芙蓉夕日掴みて色深む 大浅間田を掠めたる夏燕 |
佐々木終吉 ![]() |
出穂水や水路見回る一万歩 秋の虹向かひて走る媼かな |
白石 欽二 ![]() |
桃の箱を開けると香り立つ 柿食ひし少女の顔は笑みを帯び |
武井 康弘 ![]() |
秋の虹なにかいいことありさうな 秋耕や今日も浅間の裾に生き 今生は所詮一人や秋の風
|
中島みつる![]() |
浴衣着て出かけた祭若き日よ 木の間より差し込む光夏の朝 |
早川 雅子![]() |
|
|
秋の虹両手を広げ息を吸ふ 幼児や指回したり赤とんぼ |
宮崎 佳子![]() |
蜻蛉吊る八ッ場湖畔の露天風呂 石垣に尾を突き出して蜥蜴の子 |
横沢 宇内![]() |
★十月の句会 十月八日(水) 午後一時より 鎌原交流センター 兼題 天高し 栗 律の風(兼題で必ず一句は作ってください) 兼題・席題合わせて五句です。 十月の当番は、佐藤栄子さん、佐藤かずえさん |
夏の青々とした姿から、実りの山へと変化し、晩秋には紅葉で彩られます。 ハイキングやきのこ採り、紅葉狩りなどで賑わう場所でもあります。 聳え立つ山々。 「秋の山」は、澄んだ空気の中でそびえ立つ山を指す秋の季語。 |
![]() |
![]() |