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◇バーベーキュー句会に参加して 山田 礁(旧邦夫)
時折小雨のぱらつく生憎の天候に柴山宅の室内に場所を移してゲストの城様、田中様を含めて七名の句会となりました。当日詠も一歩外に出れば「水引の花・吾亦紅」、そして虚子の好きな「紫苑」。
又、英人さんの遺句に「びしばしと青どんぐりの落つる音」
天を突くどんぐりの大樹が山家を囲んでいる、まさに俳句の季節と思われました。
メンバーの素晴らしい俳句に感動し、そして食卓も句仲間の箸の運びの軽さに柴山様の料理の方も別の引き出しを拝見させて頂いた次第です。
過ぎ去れば人生・うたかた・一期一会を大事にしたいと思います。眼をやれば英人さんの笑みの遺影「良く来てくれた」と語りかけている様です。
「俳句は頭も心も耕す」とか。つけ加えれば胃もです。これから、食欲の秋皆様、胃も頭も心も耕しましょう。
☆ 次回は十月十三日(水)
場所 山田家(玉船)
☆ 時間 午後一時
☆ 兼題(小鳥来る 月見 新酒)二句 当期雑詠 三句
◇恒例となった北軽句会の秋のバーベキュー句会、悪天候のため室内となりました。故英人の思い出話なども交え、まつわる句も出句され心あるあたたかな集いとなりました。
◇虚子の句に「人々に更に紫苑に名残あり」三年余、疎開した小諸から去る時に詠んだ句です。紫苑をことの外、愛していた虚子でした。 今も虚子庵の木戸口に紫苑があります。句会当日柴山庭にも紫苑が咲き始めました。一面の水引草、勿論青どんぐりもです
◇波郷句碑
嬬恋村の鎌原観音堂に「葛咲くや嬬恋村の字いくつ」と立派な石田波郷の句碑があります。軽井沢から草津に行く途中の吟。
今月の二十二日(水)お月見会が観音堂資料館であります。
「波郷句の月の雫を浴びて佇つ」これは、つぐ子句です。
涼しくなりました。暑さのお疲れがでませんようにご自愛ください。(つ)

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