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2015年 第138回 北軽井沢句会 戻る




第138回 北軽井沢句会  平成27年 (2015年) 


 
平成27年10月14日(水)午後6時

   兼題二句 秋の雲一般 当期雑詠 三句

場所 浅間高原別荘管理事務所









 

三代で父母の忌修す鰯雲
             
外猫の咥へ来しもの秋蛙

お守りは三山神社小鳥来る

秋風鈴つぶれし音で鳴り通す






  柴山つぐ子 





澄めるだけ澄みし嬬恋野紺菊
           
噴煙の流れ暮秋のいろの中

たたなずく浅間遥けし紫苑群る






 
  久重 凛子
     
寝観音の腹の煙りや秋深む
            
土くれにつぶれしトマト畑仕舞


秋七草風を得てより華やげり








  中川冬紫子 





鳥翔つて沖に崩るる秋の雲
            
危ふきに乗り出してゐる崖紅葉


葡萄狩り一寸たりぬ子の背丈






     
  小林 好子
鰯雲船団のごと湾に居る
             
懸巣啼く模する一つにチヨットコイ


甘藷の代用食の昭和恋ふ

            




  山田 礁 

  









夏草と闘ひ終へし鎌を砥ぐ
            
神おはす杜をゑぐりて秋出水










  岡田 久男 
秋の暮おだやかなりし入り日かな
         
秋の雲つかず離れず流れけり









  岡村妃呂子
   
柚子の実はまだ青いよと葉隠れに
         
虫しぐれ庭一面をゆらすかと  
  
  黒岩  章 
       










 







猪罠に果無き命掛りけり
             
賑やかに満月祀る馳走かな        
 

  小林 尊子 












天空の一筆描きや秋の雲
            
瀬の音に包まる宿坊走り蕎麦












  佐々木終吉 
 



 
とどまらぬ流れに添いて渓紅葉
         
川音と風のこゑする秋の暮









  佐藤かずえ 
秋雨や鐘の余韻の注蓮寺
         
秋雨の一期一会の句会かな

細やかな合掌の教え秋の杜






  佐藤さゆり


秋の暮れ富士の裾野も墨色に
          
秋灯を映す湖面や旅果つる









  武井 康弘
道端の草の花にも色香かな
           
流れ行く雲の間に間に月の影








  星野恵美子


   
         
 
 
月の山庄内平野に秋の虹
            
秋霖や盤水句碑を手でなずる

銀杏の限りなしかな翁句碑

講宿の女あるじの菊膾






山崎ちづ子







晴れ渡る空より一葉舞ひにけり
         
歓声に遠き昔の運動会






 
橫沢うだい 









 

◎最高の粧いを見せてくれる木々達。気の狂うばかりの美しさを堪能しています。 初来村の久重さん、井月吟行以来の冬紫子さん、違和感も無く{銀漢}のお仲 間としての句会でした。当日はなんと凛子さんのお誕生日。健康とご多幸そしてますますのご健吟を一同でお祈りしました。

●次回 11月11日午後6時 管理事務所
 兼題二句 初冬 当期雑詠三句



★句会翌日小諸虚子庵、虚子散歩道などミニ吟行しました。



虚子みちの風のとどまる紫苑かな       凛子
虚子散歩径のひさごの小さき影

朝顔の種のカーテン小諸晴           冬紫子
虚子庵の空の青さに秋の蝶

虚子の道今にも開く梅もどき           尊子
土壁の空気通しや秋の風

山の名を覚えし廊下虚子旧居          つぐ子
信濃路は秋本番の化粧かな



                    
                  
       



         
          2007/05/10第43回北軽井沢句会


小諸 虚子庵 虚子散歩みち吟行句会

△2007年 第43回北軽井沢句会 へリンクします。


                            
(15.10.17)


2015/10/20 更新





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