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2016年 第142回 北軽井沢句会 戻る




第142回 北軽井沢句会  平成28年 (2016年) 


 
平成28年2月10日(水)午後6;30分

   兼題 二句 早春 バレンタインの日 当期雑詠 三句

場所 浅間高原別荘管理事務所









 

浅間嶺に瞬く星やバレンタインの日
       
さんしゆゆを活けて湯どころ無人駅

浅春の野に落としたる耳飾り






  柴山つぐ子 



   
     
列島を鷲掴みして寒極む
            
梅白し大道芸に畳み銭

耕人に畑見山見の女客








  中川冬紫子 




足跡を深く残して春の土
            
梅東風や大道芸に百円玉

蕗の薹山畑早も日影なる





     
  小林 好子
靴下の二足重ねや冴返る
            
寒灸や泣く子も黙る匂引状(野々村)

バレンタイン義理の重さのチョコレート

            




  山田 礁 
 









地誌の碑の池面に走る春疾風
          
一手打つ音冴返る板廊下

嘴をぬぐふ一羽や春浅し












  岡田 久男 
早春の遅き足音待ちにけり
           
追儺かな夢の中でも逃げまどふ

  岡村妃呂子









   
夫に来る子よりの便りバレンタイン
       
オルゴール鳴らして飾る雛人形







  小林 尊子

 
 
        
碧き空湧き立つごとし梅の里
          
瑠璃色の星の呟き犬ふぐり







  佐々木終吉 
 





 
露天の湯寒満月の昇りけり
           
早春の野辺の切り株水を噴く










  佐藤かずえ 
うららかや夫婦で映る鏡石
           
寒鯉の鮮やかなりし園の池


  佐藤さゆり











落ち着かぬバレンタインの昼休み
       
女神めくバレンタインの贈り物









  武井 康弘
吾が丈の遥かに越ゆる氷柱かな
        
太陽の光もとむる二月かな








  星野恵美子


   
         
 
 


春を待つ野仏の手に飴一つ
          
真田氏の鎧兜や冴返る

       


山崎ちづ子






 
大声に邪気も退く福は内
           
寒明けやホームに残る笑ひ声




  橫沢うだい 












 
★暦の上でも降り注ぐ日差しも春となりましたが当地は雪の中です。
 晴れた日は雪解しずくの音も軽やかです。雪籠りの中しきりに春 を待つ句が投句されました。次回は小布施、一茶ゆかりの里等 日帰り吟行を予定しています。       (柴山つぐ子)

●次回 三月九日(水) 午前八時 管理事務所集合
 日帰り吟行 北斎の小布施、一茶ゆかりの里(高山村)
 会費 千五百円 昼食各自弁当
 句会場 一茶館
★ 欠席投句の方は三月当期雑詠五句

◎ 一茶の故郷は柏原ですが薄幸の一茶を温かく迎えた地 信州高山村に度々逗留して俳句指導の日々。二十人程のお弟子さん達との交流があり当時のままの離れ家が移築されており一茶の直筆の作品群多々
 


▼銀漢新年大会のあと新幹線で熱海まで網代の小林好子さんのリゾートホテルにお世話になりました。寒月のなか沖の漁火を眺める露天湯、熱海の街の灯、半島の滲む灯に旅情しきりの五人旅。当日の大会一位を獲得された冬紫子同人を囲んでの祝杯。
その後の湯あがり句会。明けて網代散策。唐沢静男同人の山畑にお邪魔する。お茶を買おうとしたら、いらないという。
なんと静男氏の畑はかつての蜜柑農家の段々畑。捨て畑という。喉が乾いたら蜜柑を食べるという贅沢なものであった。突然の訪問でしたが暖かく迎えて頂き感謝の交流でありました。
熱海に出て梅園に、街道の熱海さくらも満開ではあったがまさに忘れられない花冷えの日であった事を報告しておきます。
帰り小田原の茶房で第二回目の句会。充実の新年大会でした。
                             (2016.2.13.つ)


     
 





△銀漢俳句会設立五周年記念祝賀会レポ。

銀漢俳句会設立五周年記念祝賀会と伊豆吟行・・

何と言っても初参加なので、不安と期待を胸に東京ドームホテルに向かいました。
年次総会、新年会と二部に分かれておりました。
総会で主宰の挨拶を始め各部会からのお話がありましたが、ウイットに富み楽しくすぐに引き込まれました。
そして同じテーブルがご縁で他の句会の方々とも交流を持つことができ、良い学びの場となりました。
翌日は強い風を受けながら、藍色の海を横に、真紅の椿や、梅、水仙、桜などの花を鑑賞し、震える中での吟行も強く印象に残りました。
こうした二日間の心豊かな方々との出会いは、私に俳句の面白さと続けていくという勇気をくれました。(かずえ)


銀漢俳句会設立五周年記念祝賀会・・・・
新年会に出席させてて頂き諸先輩方のお久し振りの再会に喜びを感じております。
ご挨拶の中に、高齢者は・・・


1.行く所がありますか。
2.やる事が今日ありますか。
3.会うべき人がいますか。


と問われました。

この三つを叶えるられるのは「俳句」が一番ですというお話しをされていました。
日々、前向きにクリエイティブに過ごすと良い事です。このように「俳句」を生涯続けられるような人生を歩みたいです。新年俳句大会での北軽井沢句会の中川冬紫子さんが入賞され表彰式に立ち合わせてて頂いた事に喜びもひとしおでした。
東京の紀伊國屋書店に5周年の記念号が本棚に置かれ販売されているとの事ですので機会を作り見に行きたと思います。
目標は10周年記念号の金の表紙の銀漢誌は手元に届き、今回の感動を再度味わえればと思います。この機会を与えて頂き、有り難うございました。(さゆり)


新年会のレポートは私がお願いいたしました。有り難うございました。



△今ちまたでは「キョウイク」と「キョウヨウ」とは・・・。

東京大学名誉教授  大森 彌

高齢者が元気に毎日を送るための秘訣は「キョウイク(教育?)」と「キョウヨウ(教養?)」であるという。「キョウイク」とは「今日も行くところがある」こと、「キョウヨウ」とは「今日も用事がある」ことだそうである。「今日も行くところがある」というのは「居場所がある」ことで、「今日も用事がある」とは「出番がある」ことだと言い換えることができる。 今日も予定があり身支度を整えて出かけていく。出かけて行った先には気心の知れた人びとがいて、そうした人びとと協力して誰かのために役立つ活動をする。「キョウイク」と「キョウヨウ」は高齢者も主役となって地域を担うときの合言葉であるといえよう。

[キョウヨウ」と「キョウイク」?? 教養と教育?  いいえ、違います。

2013/07/14 の朝日新聞の「天声人語」を読まれた方はご存知のこと。  

「ボケないための頭の使い方」は「キョウヨウ」と「キョウイク」なのだという。教養と教育かと思いきや、さにあらず。「今日、用がある」と「今日、行くところがある」の二つである。

社会研究部 主任研究員 土堤内 昭雄(どてうち あきお




      

     
 




2016/2/14 更新




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