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2018/4/20更新 


2018年 第167回 北軽井沢句会 戻る




第167回北軽井沢句会 平成30年 (2018年) 



  平成三十年五月九日(水)午後六時半


場所 黒岩しげ子家(おしゃべり亭)万座鹿沢口駅近く


兼題二句 立夏 新茶 雑詠二句 席題一句 筍飯 石楠花 母の日






Photo by Udai
2018/5/10



Photo by Udai
2018/5/10

雨音に囀り交じる山ぐらし
              
幼の背はみ出すカバン花は葉に
             
夏燕抱き始めしといふ便り

母の日の幾度もいふありがとう









 
柴山つぐ子 


和三盆の菓子になじみし新茶の香
           
丹沢のけふはけぶれる立夏かな

卯の花や筧より水あふれゐし

宇治の里走り茶賜ふ接待所








  小林 好子
夏に入る浅間の裾をふとらせて
            
石楠花の白根を指呼の浅間かな







  山田   礁 
未だ開かぬ山荘の庭夏わらび
             
藤の花妻のちりとり染まりけり

田水張る道を選びて法事バス
 (姉四十九日法要)







  岡田 久男
いつまでも咲きつづけよと余花の風
          
店先に産地さまざま新茶かな







  岡村妃呂子
母の手の夫婦茶碗に新茶かな
             
夏来る路傍の像に祈りをり
 (平和記念公園)









  河上 和子
 
 
竹トンボ五月の空にかけ登り
             
昨日より今日の山路の若葉かな









  黒岩伊知朗


香り来る新茶摘む娘赤たすき
             
山太るひと雨ごとの立夏かな

浅間山キャベツ畑を抱へをり
 







  黒岩 しげ子
    
香り立つ新茶の湯気に母の顔
             
泥つきの筍来たり頬ゆるむ








小林 尊子 
薪能揺らめく炎闇に消ゆ
               
鯉幟白波躍る風の中







  佐々木終吉
燃ゆる如雑木林の山躑躅
               
裾分けの小糠もつひて筍飯
  佐藤 栄子








 


 

斎場へ向かふ車窓の若葉雨
              
杉の香の鎌倉道の夏帽子


  佐藤かずえ

       

 
                

アカシヤの白き花弁舞ひ来る
             
筍を茹でて包丁切り込みて







  武井 康弘 
              
竹とんぼ空へ空へと端午の日
             
筍の小糠まみれで茹で上る

雨ごとに色づく畑や夏来る








  山崎ちづ子 
草も木も濡らす八十八夜かな
            
浅間嶺の草木かぶせて名残り雪







  横沢 宇内

 
 
   


席題となった持ち寄りの筍飯、料理名人ふるまいの独活と蕗煮。句材豊富な鄙句会。
料理教室かと間違うほどの盛り上がり。こんな句会でよいのでしょうか。(柴山つぐ子)
 
★次回六月定例句会 六月十三日(水)午後六時半
場所 黒岩茂子家(おしゃべり亭)にてお世話になります
★兼題二句 さくらんぼ 蟻地獄 短夜 当期雑詠二句 席題一句

◎GW後が一番美しいといわれる当地。何処へ佇ちても若葉、新樹の世界です。吹く風も芳しく匂います。身に纏う幸せ感満喫です。恵まれている大自然へのお返しに、一歩でも、少しでも佳句作りに立ち向かいましょう。漫然とでなく心こめてです。

ほんの数日中には、郭公もそして時鳥も鳴きにきます。
久女句に「谺して山ほととぎすほしいまま」の句がありますが、久女は、この句のために英彦山をほととぎすを聴きに六回も訪ねたといいます。
この一途さこそ見習いたいものです。        (18.5.10 つ)





2018/5/11更新



 


TUGUKOAN KITAKARUIZAWAKUKAI      主宰・柴山つぐ子 戻る