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第202回北軽井沢句会  (2021年)

 第202回銀漢北軽井沢句会会報

  令和三年十月十三日(水)
   
     兼題三句 秋桜 無花果 台風 雑詠二句 席題一句 きのこ飯 栗飯 



photo by  Udai  2021/10/14   撮影



 草の花小さきなりにも種を持つ
           
 宿題の句に迷ひけり夜長の灯

 旨さうに婆の頬ばる栗の飯
    
 



  柴山つぐ子
 奥山の奥まで晴れて梅擬


  小林 好子





 

 供花の如古墳廻らす秋桜               

 佇めば一望千里蕎麦の花           

 裾分けの珍しき名の茸飯






  佐藤 栄子
  山に入る道なだらかに吾亦紅
             
 丁寧な暮らしの中の茸飯

 海苔の香を一緒に包み茸飯
  山﨑ちづ子





 

 憂きことのふと腑に落ちし酔芙蓉
        
 高原に吹かるコスモス絵手紙に

 合掌の姿で蟷螂身じろがず



 
  岡田 久男 

 

 

 自立とは寂しきことよ秋桜
              
 かさかさの手に温かし栗ご飯

 茸飯炊き上がる頃子等帰る          




 
  北川 京子
 酒に酔い歌ふはいつも枯れすすき
           
 母想う月見の宴の団子かな

 栗ごはん母の想いと妻の味









   木下 誠司
 花すすき旅人の鈴遠ざかり
              
 喪帰りや高速道に萩の雨

 伝説の湯西川にて茸めし
        
  黒岩伊知朗
 
 
 お地蔵の見上ぐる先の熟柿かな
            
 柚子の香の瓶詰め届く日曜日

 山ほこら修験の道の山粧ふ
  黒岩 清子
       
   
      
     
 一村を抱き込むやふな秋の虹
              
 終活記インクの目減り蚯蚓鳴く

 道祖神微笑みやさし豊の秋




  佐々木終吉
 コスモスや背後の山を引き立てる
            
 手をかけた稲穂色づき安堵する




 
  白石 欽二 
 山荘の激しく落つる木の実かな
             
 けん命に木を捉まへてけらつつき

 錆色のぶどう紅葉のなだれ来る




 
  佐藤かずえ

 コスモス畑迷路のやうに歩むか
            
 子育ての二人三脚秋うらら

 見応へのコスモス街道大賑はい





  佐藤さゆり
 かさかさと落ち葉鳴らしつ栗拾い
            
 木の葉落ち視界広がる峠道
  佐藤洋一郎

    
 



 

 コスモスの揺れ動くとき影絵めく
            
 無花果のたわわに実る寺の庭

 秋の夜の猫が開けたる襖かな

 



  武井 康弘
 

 太き枝裂けて落ちたる野分かな
             
 明日来る孫の笑顔や栗を剥く

 虫時雨池戸行けども後を追ひ




 
  山﨑 伸次
 夕暮れの散歩のわきで虫の音の音が           
 わが畑に今年も猪が出没す




 
  山﨑 章一
 浅間嶺を渡る風あり蔦紅葉
               
 秋風や山穏やかに深みゆく

 旅先の雨の休日栗おこは





  横沢 宇内 
     

 
  

★出句一覧を伊那男先生に見ていただきました。
  〇秋桜と書いて、コスモスと読ませることは出来ません。「あきざくら」〇ススキ、サギ など、季語となる言葉はカタカナはいけません。植物図鑑や動物図録ではありません   。
  〇五句で毛のことなので、旧仮名など、辞書を引きましょう。電子辞書でもすぐわかり  ますその習慣をつけるだけで、句が、作句態度が違ってくるものです。 


 伊那男先生 選



在りし日の母のやうにも秋桜
          
草軽の鉄路のあとや小鳥来る

草の花小さきなりにも種を持つ


  柴山つぐ子
  
 
奥山の奥まで晴れて梅擬






  小林 好子

供花の如古墳廻らす秋桜            





  佐藤 栄子
丁寧な暮しの中の茸飯
             
よく笑う子等とひととき十三夜

抱き抱ふ藁の重さを豊の秋
  山﨑ちづ子





 

憂きことのふと腑に落ちし酔芙蓉
           
高原に吹かるコスモス絵手紙に

合掌の姿で蟷螂身じろがず



 
  岡田 久男 

 

 

頂上に方丈ほどの花野かな
            
母亡くて白さ悲しき新豆腐         

 
  北川 京子



   
伝説の湯西川にて茸めし            
       




  黒岩伊知朗
 
   
一村を抱き込むやふな秋の虹              


  佐々木終吉




焼き芋の匂ひを出して客を釣る

       

  

 

白石 欽二
子育ての二人三脚秋うらら
           
足元の取るか取らぬか毒きのこ



  佐藤さゆり
 

    
 
秋の夜の猫が開けたる襖かな


  武井 康弘


 

 
 
 
 
浅間嶺を渡る風あり蔦紅葉            

旅先の雨の休日栗おこは





  横沢 宇内 



秋も深まっています。食欲の秋。茸飯栗ご飯が席題となりました。句会後は海苔たっぷりの茸飯おにぎりをほおばりました。

★十一月の句会 及び 二〇〇回記念句文集祝賀会 
  十一月十日三時から(2時30分集合)  場所、ホテル軽井沢1130 会費五千円
  兼題 五句 神迎 「神還る」 帰り花 「狂い咲、返り咲」七五三 「千歳飴他関連季語可」 
立冬 「冬に入る、今朝の冬」 芭蕉忌 「時雨忌、桃青忌、翁忌」 同じ季語で五句作っても可  

★第200回記念句文集きたかる感想文
 第200回記念句文集きたかる拝受。うまく纏まっていて、かつ読み応えがあります。皆さん自然体で大変好感が持てます。ありがとうございます。また、原稿料、同封されておりました。恐縮至極、なんという義理堅さ。ありがとうございます。季節の野菜、ありがとう。軽井沢の涼しさが伝わって来ましたよ。ありがとうございます。暑さ、気をつけてね。心より感謝です。        小野寺 清人

★全国俳句大会の伊那男先生の講評をユーチューブでご覧いただけます。

https://youtu.be/8ANxzeF8qNw












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